フランスを代表する家具デザイナーであり、家具メーカーのトリックス社の創業者でもあるグザビエ・ポシャールが、1934年にデザインしたのが「Aチェア」。スチールに亜鉛メッキを施した椅子は、鈍い光沢感、触感などに優れており、またアウトドアでも使用できるなど機能的でもあります。発売されるやいなや、商業的に大成功をおさめますが、その最大の要因は、折りたたんだメタルシートを採用したことにより、軽量化を実現したことでした。この軽やかな意匠により、パリをはじめとするフランスのカフェなどではよく見かけられます。21世紀に入っても、世界中からのオーダーが絶えない椅子は、ニューヨーク近代美術館やポンピドゥーセンターなどにコレクションされています。
ログイン
Copyright© MUSE JAPAN Inc. 2010–2023 All Rights Reserved サイト内の文章、画像等の著作物は株式会社MUSE JAPANに帰属します。複製、無断転載を固く禁止します。